2010.11.15
@成城ホール
・立川こはる 『桃太郎』
・立川談奈 『勘定板』
・松元ヒロ
・立川談笑 『片棒・改』
仲入り
・桂吉坊 『ふぐ鍋』
・柳家小菊
・立川談春 『妾馬』
今回で最後だという成城寄席。北沢タウンホールの寄席と合わせて、地元密着型(実際の客層は違いそうだけど)なのに渋い顔合わせが魅力的な寄席だったのでちょっと残念。でも談春師の勉強会形式で来年からリニューアルするらしい。同じ演目で平日5日間連続にする、とご本人が言っていた。「そしたらいくらなんでも売り切れないでしょ!」(by 談春師)って〜。そだネ。安心してチケット取れるネ。
昼夜公演の夜の回へ。仲入り後の演目は昼間と同じだったらしい。前半はエキセントリック・ワールドへようこそ!みたいな濃い〜顔ぶれだった!やはりさすがの談笑師は、社会派と言っていいほど大人の事情なんて関係ないパワーで尖閣諸島や中国のデモについて切りまくるし、ハラハラするような皮肉もたっぷりのマクラから、『片棒・改』へ。初めて聞いた!長男がオカマで、次男がエセ興行師で、三男がユダヤの商人、みたいな感じで合ってるかな?ヒドい人物像なんだけど、本当にどこかにいそうな感覚がしてしまうから余計、笑えるんだよね〜!私の隣に座っていたおばさま方は微妙に大人しくなってしまっていらっしゃったけど、ツボにはまりまくってしまった。松元ヒロさんからの流れで(天皇民営化ネタ)から、一部の愛国主義者を完全に敵に回す流れのような空気のまま仲入りへ!
仲入り後は、打って変わって正統派落語。
とはいえ違和感なく、吉坊師(なんか吉坊さん、のほうがしっくりくるなあ)が『ふぐ鍋』。てっちり、と同じことでいいのかな。食べたくなってきた〜
そして談春師の『妾馬』は、馬が出てくる前までだから『八五郎出世』・・・とは呼ばないのね。「御世取をお産みになった」というくだりで「肩に鳥乗っけてんのかよ!」っていう場面を長〜く。いちばんの聞かせどころはやっぱり、お鶴に会いにいった先の座敷でよっぱらったあとの台詞だと思う。乱暴な口調で優しい心の中を見せるような言葉が、しみる。泣かせようっていう力が入りすぎると嫌味になるけど、談春師のキャラクターとぴったり重なった人物像が出来上がっていて、言葉のすべてがスルッと心に入ってくるような気持ち。いつか『妾馬』の下げまで聞きたいなあ。
2010年11月20日
2010年10月14日
柳家花緑独演会 花緑seasoning
2010.10.13
@AXIS GALLERY
・柳家花緑 『目黒のさんま』
仲入り
トーク
・柳家花緑 『紺屋高尾』
デザイン雑誌『AXIS』が主催する初めての落語会。これは見逃せない!1年間4回の予定で毎回キーワードを設定し、「落語はデザインに通じるか」をテーマに落語とトークショーを行うというイベント。お席亭は雑誌編集長。
初回のキーワードは「心」というから範囲広いね!どうデザインと結びつけられるのだろう‥‥‥‥
前座なしでいきなり花緑師登場。会場の雰囲気を察する感覚はさすがというか、主にデザイン関係者が集まっていて落語初心者が多いぞという空気をつかみ、時事ネタから芸能ニュース、先代小さん師とのエピソードなどをビシバシ繰り広げるマクラを経て『目黒のさんま』へ。
サラブレッドの花緑師自身だからこそリアリティが増す(!?)お殿様が憎めないキャラクターで、噺に起伏が出ていてスゴイ。とはいえ、いまいち会場が暖まらないような。そのまま仲入りになり、トークショーが始まった。
席亭の石橋編集長(落研出身、高座名は「物理亭赤点」!!)と花緑師、ゲストはアーティストの高橋理子さん。ヒロコレッジのデザイナーでもある。ふたりのつながりは2007年に21_21DesignSightであった「落狂楽笑(らっきーらっくしょう)」で、理子さんが花緑師の着物デザインを手がけたのがきっかけだったそうだ。円と直線だけのグラフィックと鮮やかな色使いがステキ〜。トークショーからその着物で登場。
トークショーはデザインと落語を絡めるということだと思うんだけど、むしろ噺家とアーティストとしての表現に対する心がまえ、心もち、みたいな話を聞けて楽しかった。
花緑師が試みたスーツ落語は、意外にも昇太師から着物じゃないと伝わらない、と言われたのだとか。それを受けて、きっとスーツで座布団に正座したからであってスーツなら椅子スタイルで落語をすればきっとうまくいく、とチャレンジした結果、客席側もそれほど違和感なく手応えがよかったって。江戸時代には洋服スタイルを選べなかったのだから、着物も洋服も選べる現代でこそできる新しさがあるはず、というヒロコレッジさんに賛成!そうじゃなきゃ、いまの時代で落語を聞ける楽しみも半減するってもんですよ。「芸は人なり」「書は人なり」「音は人なり」、つまり「デザインも人なり」。量産品だって必ずデザイナーの人となりがどこかに感じられるものだもんね。
『紺屋高尾』はトークショーでの着物やてぬぐいの話題からの流れかな。実は花緑師の『紺屋高尾』初めて聞いた。圧巻!噺が進むにつれて登場人物は際立ち、展開を期待させる勢いでグイグイひっぱられる感じ〜。高尾花魁が心を打たれて涙を流す場面、言葉が少ないほんのわずかな動きだけで金三の、他の誰とも違う心からの想いに打たれるところ。ここがないとなぜ花魁が職人に!?となってしまうところだけに、効いてたね。
終演時には会場全体の空気を自分のものにしていた花緑師、すごい。
実は花緑師の独演会は客席の雰囲気に馴染めず足が遠のいていたのだけれど、また聞きたい!
次回も楽しみ〜
@AXIS GALLERY
・柳家花緑 『目黒のさんま』
仲入り
トーク
・柳家花緑 『紺屋高尾』
デザイン雑誌『AXIS』が主催する初めての落語会。これは見逃せない!1年間4回の予定で毎回キーワードを設定し、「落語はデザインに通じるか」をテーマに落語とトークショーを行うというイベント。お席亭は雑誌編集長。
初回のキーワードは「心」というから範囲広いね!どうデザインと結びつけられるのだろう‥‥‥‥
前座なしでいきなり花緑師登場。会場の雰囲気を察する感覚はさすがというか、主にデザイン関係者が集まっていて落語初心者が多いぞという空気をつかみ、時事ネタから芸能ニュース、先代小さん師とのエピソードなどをビシバシ繰り広げるマクラを経て『目黒のさんま』へ。
サラブレッドの花緑師自身だからこそリアリティが増す(!?)お殿様が憎めないキャラクターで、噺に起伏が出ていてスゴイ。とはいえ、いまいち会場が暖まらないような。そのまま仲入りになり、トークショーが始まった。
席亭の石橋編集長(落研出身、高座名は「物理亭赤点」!!)と花緑師、ゲストはアーティストの高橋理子さん。ヒロコレッジのデザイナーでもある。ふたりのつながりは2007年に21_21DesignSightであった「落狂楽笑(らっきーらっくしょう)」で、理子さんが花緑師の着物デザインを手がけたのがきっかけだったそうだ。円と直線だけのグラフィックと鮮やかな色使いがステキ〜。トークショーからその着物で登場。
トークショーはデザインと落語を絡めるということだと思うんだけど、むしろ噺家とアーティストとしての表現に対する心がまえ、心もち、みたいな話を聞けて楽しかった。
花緑師が試みたスーツ落語は、意外にも昇太師から着物じゃないと伝わらない、と言われたのだとか。それを受けて、きっとスーツで座布団に正座したからであってスーツなら椅子スタイルで落語をすればきっとうまくいく、とチャレンジした結果、客席側もそれほど違和感なく手応えがよかったって。江戸時代には洋服スタイルを選べなかったのだから、着物も洋服も選べる現代でこそできる新しさがあるはず、というヒロコレッジさんに賛成!そうじゃなきゃ、いまの時代で落語を聞ける楽しみも半減するってもんですよ。「芸は人なり」「書は人なり」「音は人なり」、つまり「デザインも人なり」。量産品だって必ずデザイナーの人となりがどこかに感じられるものだもんね。
『紺屋高尾』はトークショーでの着物やてぬぐいの話題からの流れかな。実は花緑師の『紺屋高尾』初めて聞いた。圧巻!噺が進むにつれて登場人物は際立ち、展開を期待させる勢いでグイグイひっぱられる感じ〜。高尾花魁が心を打たれて涙を流す場面、言葉が少ないほんのわずかな動きだけで金三の、他の誰とも違う心からの想いに打たれるところ。ここがないとなぜ花魁が職人に!?となってしまうところだけに、効いてたね。
終演時には会場全体の空気を自分のものにしていた花緑師、すごい。
実は花緑師の独演会は客席の雰囲気に馴染めず足が遠のいていたのだけれど、また聞きたい!
次回も楽しみ〜
2010年09月30日
いわと寄席 吉朝弟子の会
2010.9.29
@シアターイワト
・桂佐ん吉 『阿弥陀池』
・桂吉坊 『兵庫船』
仲入り
・桂あさ吉 『茶の湯』
・桂よね吉 『狐芝居』
いや〜笑った笑った!
古典づくしなのになぜか、新しい噺を聞いている気分になるんだな。
4人とも枕から爆笑の渦だったというのもスゴイし、客席全体が「笑いにきたぜ」っていう雰囲気なのも良かった。
キレイ系女子率が異様に高くて、舞台正面あたりは普通の落語会ではあんまり出会わないような、かわいらしい娘さんたちでいっぱい!
笑いへの集中力から判断するとほぼ、よね吉さんのファンだと思われる。
確かに。よね吉さんのあの魅力は何なんでしょう?今日は芝居噺でさらに勢いもあって、観客全員の心をわしづかみにしていたと言ってもよいはず!
東京だとあんまり見られる機会がないから、突然、恰幅が良くなってたように見えて驚いたけど、声や動きはさらに磨きがかかってるな〜と。もっと聞きたい。
キャラという点では、一番弟子のあさ吉さんが異次元へいっている。トリをとりたくないって。噺家じゃなくて植木屋になりたかったって。でもウケると楽屋でガッツポーズって。んで、そういうことをよね吉さんがしゃべるから同じ高座には上がりたくないって!
前にもこのいわと寄席でよね吉さんが言ってたけど、ほんと「ミュータント系」!
海外数十カ国で英語落語をやってきてわかったこと‥‥‥「日本でしゃべるのが一番いい」(by あさ吉師)とは、今日の名言だわ。
@シアターイワト
・桂佐ん吉 『阿弥陀池』
・桂吉坊 『兵庫船』
仲入り
・桂あさ吉 『茶の湯』
・桂よね吉 『狐芝居』
いや〜笑った笑った!
古典づくしなのになぜか、新しい噺を聞いている気分になるんだな。
4人とも枕から爆笑の渦だったというのもスゴイし、客席全体が「笑いにきたぜ」っていう雰囲気なのも良かった。
キレイ系女子率が異様に高くて、舞台正面あたりは普通の落語会ではあんまり出会わないような、かわいらしい娘さんたちでいっぱい!
笑いへの集中力から判断するとほぼ、よね吉さんのファンだと思われる。
確かに。よね吉さんのあの魅力は何なんでしょう?今日は芝居噺でさらに勢いもあって、観客全員の心をわしづかみにしていたと言ってもよいはず!
東京だとあんまり見られる機会がないから、突然、恰幅が良くなってたように見えて驚いたけど、声や動きはさらに磨きがかかってるな〜と。もっと聞きたい。
キャラという点では、一番弟子のあさ吉さんが異次元へいっている。トリをとりたくないって。噺家じゃなくて植木屋になりたかったって。でもウケると楽屋でガッツポーズって。んで、そういうことをよね吉さんがしゃべるから同じ高座には上がりたくないって!
前にもこのいわと寄席でよね吉さんが言ってたけど、ほんと「ミュータント系」!
海外数十カ国で英語落語をやってきてわかったこと‥‥‥「日本でしゃべるのが一番いい」(by あさ吉師)とは、今日の名言だわ。
2010年09月27日
SWAクリエイティブツアー
2010.9.25
@赤坂レッドシアター
・春風亭昇太 『温かな食卓』
・柳家喬太郎 『故郷(ふるさと)のフィルム』
仲入り
・林家彦いち 『知ったか重さん』
・三遊亭白鳥 『新婚妄想曲』
5日間7回公演のうちの真ん中あたりだったこともあって(?)、とてもゆるかったような気が。
や、それはそれで良い雰囲気で、昇太師の舌足らずをスルーせずつっこんだり、喬太郎師の噺の途中で背景のスライドが不自然に回り始めてしまってガシャガシャと音がしたのがちょうど不穏な描写が続く場面だったからホラーチックになったり、白鳥師の噺の最中で舞台袖から「ガラガラガラ‥‥‥」とうがいの音が客席まで聞こえてしまったり(発信源は昇太師)。
SWA好きの人たちが見に来ていたから、そんなこんなも全部ライブ感で収拾がつくゆるさが、効果的でもあったね。
テーマは「温故知新」。四文字熟語を題材にしようと決めたものの、なかなかうまくゆかず、一度ばらして自由に創作したら結果的にうまくまとまったのだとか。4作の頭文字を並べると、「温故知新」ね。
とはいえオムニバスではなく、すべて独立した新作のネタおろしだった今回。すごく濃厚だったな!
昇太師と彦いち師の噺はどちらも夫婦が中心で、お互いの会話がすれ違ったり周囲の人を巻き込んだり巻き込まれたりしながら坂を転がるように笑いが起こる展開で似ていて、喬太郎師と白鳥師の噺は過去の記憶や言葉が誤解を受けている設定は同じで、妄想が暴走しながら予想外のシチュエーションが最後にうまくオチにたどりつく点で共通していたカンジ。
それはあくまでも分類というだけで、内容も登場人物も全く違うから、それぞれおもしろい!
ぜひこれからも残る噺に育てていってほしいと思う。緻密に作りこんで、そぎ落として、口に慣れて、もっと唸らされる噺にしてほしい〜
それでもって、四文字熟語シリーズで続いたりしないかな。「四面楚歌」「暗中模索」「傍若無人」なんてどうでしょう。
@赤坂レッドシアター
・春風亭昇太 『温かな食卓』
・柳家喬太郎 『故郷(ふるさと)のフィルム』
仲入り
・林家彦いち 『知ったか重さん』
・三遊亭白鳥 『新婚妄想曲』
5日間7回公演のうちの真ん中あたりだったこともあって(?)、とてもゆるかったような気が。
や、それはそれで良い雰囲気で、昇太師の舌足らずをスルーせずつっこんだり、喬太郎師の噺の途中で背景のスライドが不自然に回り始めてしまってガシャガシャと音がしたのがちょうど不穏な描写が続く場面だったからホラーチックになったり、白鳥師の噺の最中で舞台袖から「ガラガラガラ‥‥‥」とうがいの音が客席まで聞こえてしまったり(発信源は昇太師)。
SWA好きの人たちが見に来ていたから、そんなこんなも全部ライブ感で収拾がつくゆるさが、効果的でもあったね。
テーマは「温故知新」。四文字熟語を題材にしようと決めたものの、なかなかうまくゆかず、一度ばらして自由に創作したら結果的にうまくまとまったのだとか。4作の頭文字を並べると、「温故知新」ね。
とはいえオムニバスではなく、すべて独立した新作のネタおろしだった今回。すごく濃厚だったな!
昇太師と彦いち師の噺はどちらも夫婦が中心で、お互いの会話がすれ違ったり周囲の人を巻き込んだり巻き込まれたりしながら坂を転がるように笑いが起こる展開で似ていて、喬太郎師と白鳥師の噺は過去の記憶や言葉が誤解を受けている設定は同じで、妄想が暴走しながら予想外のシチュエーションが最後にうまくオチにたどりつく点で共通していたカンジ。
それはあくまでも分類というだけで、内容も登場人物も全く違うから、それぞれおもしろい!
ぜひこれからも残る噺に育てていってほしいと思う。緻密に作りこんで、そぎ落として、口に慣れて、もっと唸らされる噺にしてほしい〜
それでもって、四文字熟語シリーズで続いたりしないかな。「四面楚歌」「暗中模索」「傍若無人」なんてどうでしょう。
2010年09月18日
春風亭昇太28周年落語会 独演会
2010.9.18
@赤坂レッドシアター
・春風亭昇太 『不動坊』
・春風亭昇太 『替り目』
仲入り
・春風亭昇太 『抜け雀』
開場とほぼ同時に入ると、舞台には昇太師が!?
おっとびっくりだったよ〜
「いらっしゃいませ」「こんばんは」と気さくに舞台上から私服姿のままで声をかけている。
演劇では、すでに芝居が始まっていたりするものは見たことあるけど、落語では初めてだわ。
シングルレコードを何枚かかけながら、トークを交えてお客さんを待つ。
客席でこっそり甘い物を食べようと思っていたけどすっごく目立ちそうで、堪えた!
結局、途中でお腹グ〜。。。
噺は3席。いままで昇太師では聞いたことがないものばかりで、なんだか嬉しい。
しかも聞き慣れているサゲとは違ってまたおもしろい。
それぞれのキャラクターは独特の個性がつけられていて、頭にこびりついてしまった!
『不動坊』はおっしゃるとおり、噺半ばで主人公が変わる不思議さも相まって、「登場人物全員がバカ」(by 昇太師)。
『替り目』は、心の中でわだかまっていた部分を年下の設定にすることでクリア、おかみさんに「2歳年上」って一言を加えただけで空気が変わってすんなり入り込めるのだそうだ。それは噺家の側の都合、というようなことだったけど、聞いている方にも伝わる。
『抜け雀』は、チュンチュンチュンってしすぎ〜、なくらいに騒がしい噺になってた。
キャパが小さいから客席も濃密で、久しぶりにどっぷり入り込めた。
しかし、結婚の話題ばっかりしゃべってて、どうしちゃったんでしょうか!?
客席で目星をつけたいから、客入りに立ち会っていたのでは?と勘ぐってしまいたくなるっ。
「今日は全滅」って言ってたけどネ(哀)
意識しすぎると独演会で独特な毒気が薄まってしまうような気もするので、はやく落ち着いてほしい〜
誰にも止められないパワー全開の毒を吐くくらいのライブ感も昇太師ならでは、だと思うので。
@赤坂レッドシアター
・春風亭昇太 『不動坊』
・春風亭昇太 『替り目』
仲入り
・春風亭昇太 『抜け雀』
開場とほぼ同時に入ると、舞台には昇太師が!?
おっとびっくりだったよ〜
「いらっしゃいませ」「こんばんは」と気さくに舞台上から私服姿のままで声をかけている。
演劇では、すでに芝居が始まっていたりするものは見たことあるけど、落語では初めてだわ。
シングルレコードを何枚かかけながら、トークを交えてお客さんを待つ。
客席でこっそり甘い物を食べようと思っていたけどすっごく目立ちそうで、堪えた!
結局、途中でお腹グ〜。。。
噺は3席。いままで昇太師では聞いたことがないものばかりで、なんだか嬉しい。
しかも聞き慣れているサゲとは違ってまたおもしろい。
それぞれのキャラクターは独特の個性がつけられていて、頭にこびりついてしまった!
『不動坊』はおっしゃるとおり、噺半ばで主人公が変わる不思議さも相まって、「登場人物全員がバカ」(by 昇太師)。
『替り目』は、心の中でわだかまっていた部分を年下の設定にすることでクリア、おかみさんに「2歳年上」って一言を加えただけで空気が変わってすんなり入り込めるのだそうだ。それは噺家の側の都合、というようなことだったけど、聞いている方にも伝わる。
『抜け雀』は、チュンチュンチュンってしすぎ〜、なくらいに騒がしい噺になってた。
キャパが小さいから客席も濃密で、久しぶりにどっぷり入り込めた。
しかし、結婚の話題ばっかりしゃべってて、どうしちゃったんでしょうか!?
客席で目星をつけたいから、客入りに立ち会っていたのでは?と勘ぐってしまいたくなるっ。
「今日は全滅」って言ってたけどネ(哀)
意識しすぎると独演会で独特な毒気が薄まってしまうような気もするので、はやく落ち着いてほしい〜
誰にも止められないパワー全開の毒を吐くくらいのライブ感も昇太師ならでは、だと思うので。
2010年01月28日
「落語研究会」500回記念スピンオフ 赤坂BLITZ寄席LIVE
2010.1.27
@赤坂BLITZ
・柳亭市也 『牛ほめ』
・柳家喬太郎 『諜報部員メアリー』
・三増紋之助 江戸曲独楽
・風間杜夫 『火炎太鼓』
仲入り
・林家二楽 紙切り
・柳家喬太郎 『井戸の茶碗』ミュージカルバージョン
@赤坂BLITZ
・柳亭市也 『牛ほめ』
・柳家喬太郎 『諜報部員メアリー』
・三増紋之助 江戸曲独楽
・風間杜夫 『火炎太鼓』
仲入り
・林家二楽 紙切り
・柳家喬太郎 『井戸の茶碗』ミュージカルバージョン
2010年01月11日
新春恵比寿寄席「柳家喬太郎・橘家文左衛門 二人会」
2010.1.11
@EBIS303
・柳家小んぶ 『小町』
・柳家喬太郎 『錦の袈裟』
・橘家文左衛門『芝浜』
仲入り
・橘家文左衛門『のめる』
・柳家喬太郎 『ハンバーグができるまで』
寄席にも行ってなくてやっと今年の初笑い。
スバルが所有する会場で初めての落語会ということだけど、続くかな?
「最初で最後」(by 喬太郎師&文左衛門師)って。
舞台はあってもイベントホールというか、段差のない体育館のような平間にパイプ椅子、さらに自由席っていうのがツライなあ。
前座は小んぶさん。不思議な貫禄っていうか、落ち着きのある人だね。年齢的にも上だからかな?声が心地よい質だと思う。
喬太郎師の『錦の袈裟』はあんまり記憶に残ってなかったから新鮮。与太郎のおかみさんが登場する噺ってめずらしいような気がするんだけど、この噺を聞くたびに、おかみさんのキャラクターにとっても引きつけられる。だって仲間からも小馬鹿にされて、錦の袈裟が足りないからアイツの分にしておけば加われないに決まってるってなんだかだまされたみたいに扱われる与太郎と結婚してるわけでしょ?なのに与太郎を哀れむでもなく普通に接して遊びにも行かせて。この噺では与太郎の間抜けっぽさとおかみさんとのやりとりでかなりの魅力が決まると思ってた。喬太郎師の与太郎は、メチャクチャかわいらしくって憎めないながらも抜けまくってるキャラクターなんだけど、自分で卑下していないところがあるし、仲間内のやりとりもどことなくぬくもりがある。これ、勢いだけでしゃべるととっても冷たい噺に聞こえて笑えないことがあるもんね。よかった。ほんとに。
文左衛門師は、まさかの『芝浜』!やるー!たっぷり聞けたけど、きっとこれからもっともっと文左衛門師らしくなるような気がした。根拠はないけどね。なんかおもしろくなりそうな予感っていうのかな。次の冬にも期待できそうな感じ。
仲入りをはさんでも文左衛門師。『のめる』はアドリブもたくさん。それと、ときどきキラッと光る眼の輝き、その瞬間、登場人物と文左衛門師がぴたっと重なるような不思議な感覚がする。
トリは喬太郎師『ハンバーグができるまで』。『錦の袈裟』の途中で会場に子どもがいるのに気づいたから少々気になっていたのかな?
マクラで外食とか自炊の話。一日の最後の食事はどうしても自宅でとりたくなってしまうという喬太郎師。「健康推進法がもっと強化されたら法律違反になるくらいしょっぱい塩鮭の切り身」を買って帰って、食べきれない分はラップで包んで冷凍、電子レンジで解凍すると塩分がじわーっとラップに移ってきてそこにご飯をのせて握ったおむすびは最高!って!!体には気をつけてぇ〜〜
夜中に自宅で魚を焼くと奥サマにおこられちゃうとかで。その怒り口調の真似もおもしろく「ね〜夜中に魚焼くのやめてくれない〜!?自分のことばっかりじゃなくて〜わかった?はい」(by 喬太郎師)
噺は、商店街のお店の人たちのキャラクターがそれぞれ際立ってて、演技のうまさを再確認してしまったよ。「まもるっちゃんっ」ていう言い方とか「死ぬね」っていう言い回しから個性が宿ってるっていうのかな。
ストーリーは、いつぞやカルチャーセンターの講義で言っていた、テーマ先行型に分類される新作だよね。離婚した男女が再会して、手料理で心が近づいたように思えたのに実は女が再婚するって報告に来ただけ、男にとっては不意打ちのようにもういちど別れがやってきてしまったという物語。商店街の人たちという名傍役によって、深刻なだけじゃない、なんとなく暖かい空気感がただよう噺になっている感じなのかな。
いや、やっぱりヒドイでしょこの元妻。いまさら気をもたせるような手料理つくってかなくったってさ!
ええと、でも好きな新作のひとつなんだけどさ。
@EBIS303
・柳家小んぶ 『小町』
・柳家喬太郎 『錦の袈裟』
・橘家文左衛門『芝浜』
仲入り
・橘家文左衛門『のめる』
・柳家喬太郎 『ハンバーグができるまで』
寄席にも行ってなくてやっと今年の初笑い。
スバルが所有する会場で初めての落語会ということだけど、続くかな?
「最初で最後」(by 喬太郎師&文左衛門師)って。
舞台はあってもイベントホールというか、段差のない体育館のような平間にパイプ椅子、さらに自由席っていうのがツライなあ。
前座は小んぶさん。不思議な貫禄っていうか、落ち着きのある人だね。年齢的にも上だからかな?声が心地よい質だと思う。
喬太郎師の『錦の袈裟』はあんまり記憶に残ってなかったから新鮮。与太郎のおかみさんが登場する噺ってめずらしいような気がするんだけど、この噺を聞くたびに、おかみさんのキャラクターにとっても引きつけられる。だって仲間からも小馬鹿にされて、錦の袈裟が足りないからアイツの分にしておけば加われないに決まってるってなんだかだまされたみたいに扱われる与太郎と結婚してるわけでしょ?なのに与太郎を哀れむでもなく普通に接して遊びにも行かせて。この噺では与太郎の間抜けっぽさとおかみさんとのやりとりでかなりの魅力が決まると思ってた。喬太郎師の与太郎は、メチャクチャかわいらしくって憎めないながらも抜けまくってるキャラクターなんだけど、自分で卑下していないところがあるし、仲間内のやりとりもどことなくぬくもりがある。これ、勢いだけでしゃべるととっても冷たい噺に聞こえて笑えないことがあるもんね。よかった。ほんとに。
文左衛門師は、まさかの『芝浜』!やるー!たっぷり聞けたけど、きっとこれからもっともっと文左衛門師らしくなるような気がした。根拠はないけどね。なんかおもしろくなりそうな予感っていうのかな。次の冬にも期待できそうな感じ。
仲入りをはさんでも文左衛門師。『のめる』はアドリブもたくさん。それと、ときどきキラッと光る眼の輝き、その瞬間、登場人物と文左衛門師がぴたっと重なるような不思議な感覚がする。
トリは喬太郎師『ハンバーグができるまで』。『錦の袈裟』の途中で会場に子どもがいるのに気づいたから少々気になっていたのかな?
マクラで外食とか自炊の話。一日の最後の食事はどうしても自宅でとりたくなってしまうという喬太郎師。「健康推進法がもっと強化されたら法律違反になるくらいしょっぱい塩鮭の切り身」を買って帰って、食べきれない分はラップで包んで冷凍、電子レンジで解凍すると塩分がじわーっとラップに移ってきてそこにご飯をのせて握ったおむすびは最高!って!!体には気をつけてぇ〜〜
夜中に自宅で魚を焼くと奥サマにおこられちゃうとかで。その怒り口調の真似もおもしろく「ね〜夜中に魚焼くのやめてくれない〜!?自分のことばっかりじゃなくて〜わかった?はい」(by 喬太郎師)
噺は、商店街のお店の人たちのキャラクターがそれぞれ際立ってて、演技のうまさを再確認してしまったよ。「まもるっちゃんっ」ていう言い方とか「死ぬね」っていう言い回しから個性が宿ってるっていうのかな。
ストーリーは、いつぞやカルチャーセンターの講義で言っていた、テーマ先行型に分類される新作だよね。離婚した男女が再会して、手料理で心が近づいたように思えたのに実は女が再婚するって報告に来ただけ、男にとっては不意打ちのようにもういちど別れがやってきてしまったという物語。商店街の人たちという名傍役によって、深刻なだけじゃない、なんとなく暖かい空気感がただよう噺になっている感じなのかな。
いや、やっぱりヒドイでしょこの元妻。いまさら気をもたせるような手料理つくってかなくったってさ!
ええと、でも好きな新作のひとつなんだけどさ。
2009年12月20日
柳家さん喬一門会「師走なら手をたたこう」
2009.12.20
@よみうりホール
仮装で登場
挨拶〜くじ引き
・喬之助 『宮戸川』
・さん弥 『子別れ』
・喬之進 『井戸の茶碗』
・小太郎 『隣の空き地』
・喬四郎 『たちきり』
・さん若 『寝床』
・喬の字 『幾代餅』
・喬太郎 『母恋くらげ』
仲入り
・左龍 『棒鱈』
・喬太郎 「ブルーライトヨコハマ」の替え歌で『五十両と芝浜』
・さん喬 『福禄寿』
トーク 左龍&喬之助
大喜利
笑いすぎてノドが痛い。。。
この演目だけみたらいったい何時間の会だったんだ?というところだけど、二つ目のみなさんは持ち時間各5分。なのにこのオオネタなのよ!
オープニングでは仮装の意味がよくわからなかったけど、さん喬師までがタヌキに‥‥しかも自らすすんで着ぐるみタヌキになったとは。喬太郎師がいちばんまともに感じられたくらい、しっちゃかめっちゃかな仮装。特にストーリーもなかったよね?
で、持ち時間5分のネタは、くじ引きで決めたんだけど!もう、落語は半分くらいになっちゃって、あらすじを語る、みたいなことになっていたような気がするわ。はしょり方も荒々しくて、あ、それが落語通のお客さんには「そこはしょっちゃうのっ!?」っていうおもしろさになっていたみたいで、会場は泣き所もしんみり所もかまわず爆笑だったね。
その流れで喬太郎師の『母恋くらげ』。むしろ新作でよかった!
タコ、イカ、穴子たちの動きがおもしろいんだけど、くらげは実はさん喬師が考案したんだってね。最初はくらげのヒラヒラした部分(名称わからず‥‥‥)を手で表現していたんだけど、「喬太郎、くらげはこうだろ」って肩を脱力させる動きをさん喬師が。なめらか〜な肩を、師匠と弟子で「こうですかっ?」「いやもっとだっ」ってやる姿を想像するだけで笑える。
左龍師の『棒鱈』、大好きになったよ。登場人物の誰もが憎めない、いいキャラで、ほんとうにこういう人たちがいればいいのに!と思っちゃうくらい。いたらいたで面倒くさいけど、端で見ていたくなるような人たちが左龍さんの中にたくさん詰まっているんだね。「半分はモツでできてますから」(by 左龍師)って、あと黒ホッピーとね。も1回聞きたい。
そう。それくらいちょっとじーんと、じんわりとあったかい気持ちになったところに冷や水を‥‥‥いや爆笑を巻き起こしたのが、再登場・喬太郎師。
衣装替えして、あれって場末のクラブにいるホステスっ!?
ピッチピチのドレス(左乳首だけニップレスで隠し、後ろ姿はパンツ丸だし‥‥‥でも勝負パンツ系でしょ〜あれって!)はお腹がたっぷたぷしてて、化粧がパンダみたいで!
登場するなり、役(何の?)になりきって、なんかのナイトショー的なものがはじまっちゃったみたいで。「‥‥‥でもね、思うんです。5分じゃなくても『芝浜』、このやり方ならできるって。歌わせていただきます」!!!
ブルーライトヨコハマの替え歌で、ばっちりメロディーに合った『芝浜』を熱唱。
すげえよ、喬太郎師。もうすげえしか言えないよ。
オチまでたどりついちゃったよ、ブルーライトヨコハマがさあぁぁぁ!
♪ブルーライトヨコハマ〜 = ♪五十両と芝浜〜
でもって、この空気の後に高座に上がって感動巨編を語るさん喬師は、もっとすごいってことじゃない?雪の寒さ、冷たさ、涙がとまらなくて温かくなるほっぺた。。。言葉にはしないそういう感覚が自分のものになるような、リアル。
さあこれで終了かな〜と思いきや、まだまだ続いた!
大喜利の準備ができるまでのトークは、左龍師&喬之助師が幕前で。楽屋がすごいことになってるって、そりゃそうだろうな。喬太郎師はさっきの格好でタバコ吸ってたって!「あばずれ感たっぷりですよ」(by 喬之助師)
大喜利のお題目は「今年、話題になった人へのクリスマスプレゼント」と会場から募ったなぞかけ。
あ〜おなかいっぱい!笑ったぁ!もう笑い納めでもいいかもってくらい。
@よみうりホール
仮装で登場
挨拶〜くじ引き
・喬之助 『宮戸川』
・さん弥 『子別れ』
・喬之進 『井戸の茶碗』
・小太郎 『隣の空き地』
・喬四郎 『たちきり』
・さん若 『寝床』
・喬の字 『幾代餅』
・喬太郎 『母恋くらげ』
仲入り
・左龍 『棒鱈』
・喬太郎 「ブルーライトヨコハマ」の替え歌で『五十両と芝浜』
・さん喬 『福禄寿』
トーク 左龍&喬之助
大喜利
笑いすぎてノドが痛い。。。
この演目だけみたらいったい何時間の会だったんだ?というところだけど、二つ目のみなさんは持ち時間各5分。なのにこのオオネタなのよ!
オープニングでは仮装の意味がよくわからなかったけど、さん喬師までがタヌキに‥‥しかも自らすすんで着ぐるみタヌキになったとは。喬太郎師がいちばんまともに感じられたくらい、しっちゃかめっちゃかな仮装。特にストーリーもなかったよね?
で、持ち時間5分のネタは、くじ引きで決めたんだけど!もう、落語は半分くらいになっちゃって、あらすじを語る、みたいなことになっていたような気がするわ。はしょり方も荒々しくて、あ、それが落語通のお客さんには「そこはしょっちゃうのっ!?」っていうおもしろさになっていたみたいで、会場は泣き所もしんみり所もかまわず爆笑だったね。
その流れで喬太郎師の『母恋くらげ』。むしろ新作でよかった!
タコ、イカ、穴子たちの動きがおもしろいんだけど、くらげは実はさん喬師が考案したんだってね。最初はくらげのヒラヒラした部分(名称わからず‥‥‥)を手で表現していたんだけど、「喬太郎、くらげはこうだろ」って肩を脱力させる動きをさん喬師が。なめらか〜な肩を、師匠と弟子で「こうですかっ?」「いやもっとだっ」ってやる姿を想像するだけで笑える。
左龍師の『棒鱈』、大好きになったよ。登場人物の誰もが憎めない、いいキャラで、ほんとうにこういう人たちがいればいいのに!と思っちゃうくらい。いたらいたで面倒くさいけど、端で見ていたくなるような人たちが左龍さんの中にたくさん詰まっているんだね。「半分はモツでできてますから」(by 左龍師)って、あと黒ホッピーとね。も1回聞きたい。
そう。それくらいちょっとじーんと、じんわりとあったかい気持ちになったところに冷や水を‥‥‥いや爆笑を巻き起こしたのが、再登場・喬太郎師。
衣装替えして、あれって場末のクラブにいるホステスっ!?
ピッチピチのドレス(左乳首だけニップレスで隠し、後ろ姿はパンツ丸だし‥‥‥でも勝負パンツ系でしょ〜あれって!)はお腹がたっぷたぷしてて、化粧がパンダみたいで!
登場するなり、役(何の?)になりきって、なんかのナイトショー的なものがはじまっちゃったみたいで。「‥‥‥でもね、思うんです。5分じゃなくても『芝浜』、このやり方ならできるって。歌わせていただきます」!!!
ブルーライトヨコハマの替え歌で、ばっちりメロディーに合った『芝浜』を熱唱。
すげえよ、喬太郎師。もうすげえしか言えないよ。
オチまでたどりついちゃったよ、ブルーライトヨコハマがさあぁぁぁ!
♪ブルーライトヨコハマ〜 = ♪五十両と芝浜〜
でもって、この空気の後に高座に上がって感動巨編を語るさん喬師は、もっとすごいってことじゃない?雪の寒さ、冷たさ、涙がとまらなくて温かくなるほっぺた。。。言葉にはしないそういう感覚が自分のものになるような、リアル。
さあこれで終了かな〜と思いきや、まだまだ続いた!
大喜利の準備ができるまでのトークは、左龍師&喬之助師が幕前で。楽屋がすごいことになってるって、そりゃそうだろうな。喬太郎師はさっきの格好でタバコ吸ってたって!「あばずれ感たっぷりですよ」(by 喬之助師)
大喜利のお題目は「今年、話題になった人へのクリスマスプレゼント」と会場から募ったなぞかけ。
あ〜おなかいっぱい!笑ったぁ!もう笑い納めでもいいかもってくらい。
2009年11月29日
立川談春独演会
2009.11.27
@ルネこだいら
・立川春樹 『真田小僧』
・立川談春 『一分茶屋』
仲入り
・立川談春 『芝浜』
ちょっと遅刻。春樹さんを聞き逃した〜!
談春師のマクラ途中から聞いてたけど、キウイさんのお話で会場が盛り上がってた。。。
なぜかな。『赤めだか』みたいな本を書いてくださいと新潮社からオファーがあったって!
新潮社の担当者、怖いもの知らずというか、チャレンジャーというか。
「いつか新潮社には仇討ちします」(by 談春師)って。そりゃそうだ。まず『赤めだか』の文庫本権利を依頼すればいいのにね。だけど、キウイさんの本は談志イエモトのことを好きな方には相当おもしろい内容になっているんだよね、なんて遠回しに効果的な宣伝をしてしまう談春師。
終演後にロビーで『かわら版』の落語家名簿?何だっけ?かを、小学生の素直そうな男子がお父さんにねだるように「キウイさん載ってる!?」って。。。興味そそりすぎじゃ?
道を踏み外しませんように、少年よ。
『一分茶屋』は飯炊きの権兵衛が登場するけど、その口ぶりと田舎者の風情がすごい。
『棒鱈』の人物を思い出させる!正直者の憎めない素朴さが、誇張されすぎるくらいに勢いがいいところが気持ちいい。
そして『芝浜』。どうしても伝説の高座になっている(らしい)談志師のと比べてしまうよね。でも全体のテンション自体が全く違うというか、もっと“いま”に近い気持ちになったよ。シリアスなんだけど、笑いをこらいきれない、腰砕けになりそうなやりとりとか、しれっとした勝のツッコミとか。「夢にするこたーねぇだろう」みたいなね。いちいちおかしくって、たとえば談志師が会場をシーンとさせる場面でも、どっか笑わせられてしまった。でも、おかみさんの独白っていうのかな、すべてを打ち明けるところはさすが。長年の連れ合いになっても好きでいる人が言ってくれるやさしいことって全部覚えていられるんだよね。それがあれば生きていけるもんだよね、女って。
勝に「死んじまおうか」と言われれば本気で「死のう」って答えるし、「近所の犬にまで顔、忘れられちゃ魚屋もおしまいだ」って聞けば心の底から一緒に悲しめる。
具合が悪くて起きられないときには何度も「すまねえな」っていたわってくれながら商売に出かける姿に、いてもたってもいられないくらいの罪悪感を覚える。
大家さんに説得されたからとはいえ、ずーっとだましていながら心苦しかったおかみさんの打ち明け話は、やっぱり談志師の流れなのかもしれない。
談志師のおかみさんはまるで乙女にもどってしまったかのように「捨てないで!」って泣き叫ぶけど、談春師のは「ごめんね、ごめんね」って泣きながら打ち明けて‥‥‥でもいいんだなぁ。強いっていうより、好きな人といくとこまでいくのが生き方っていう、筋がとおってる。泣いて、笑った『芝浜』は久しぶりだった!
@ルネこだいら
・立川春樹 『真田小僧』
・立川談春 『一分茶屋』
仲入り
・立川談春 『芝浜』
ちょっと遅刻。春樹さんを聞き逃した〜!
談春師のマクラ途中から聞いてたけど、キウイさんのお話で会場が盛り上がってた。。。
なぜかな。『赤めだか』みたいな本を書いてくださいと新潮社からオファーがあったって!
新潮社の担当者、怖いもの知らずというか、チャレンジャーというか。
「いつか新潮社には仇討ちします」(by 談春師)って。そりゃそうだ。まず『赤めだか』の文庫本権利を依頼すればいいのにね。だけど、キウイさんの本は談志イエモトのことを好きな方には相当おもしろい内容になっているんだよね、なんて遠回しに効果的な宣伝をしてしまう談春師。
終演後にロビーで『かわら版』の落語家名簿?何だっけ?かを、小学生の素直そうな男子がお父さんにねだるように「キウイさん載ってる!?」って。。。興味そそりすぎじゃ?
道を踏み外しませんように、少年よ。
『一分茶屋』は飯炊きの権兵衛が登場するけど、その口ぶりと田舎者の風情がすごい。
『棒鱈』の人物を思い出させる!正直者の憎めない素朴さが、誇張されすぎるくらいに勢いがいいところが気持ちいい。
そして『芝浜』。どうしても伝説の高座になっている(らしい)談志師のと比べてしまうよね。でも全体のテンション自体が全く違うというか、もっと“いま”に近い気持ちになったよ。シリアスなんだけど、笑いをこらいきれない、腰砕けになりそうなやりとりとか、しれっとした勝のツッコミとか。「夢にするこたーねぇだろう」みたいなね。いちいちおかしくって、たとえば談志師が会場をシーンとさせる場面でも、どっか笑わせられてしまった。でも、おかみさんの独白っていうのかな、すべてを打ち明けるところはさすが。長年の連れ合いになっても好きでいる人が言ってくれるやさしいことって全部覚えていられるんだよね。それがあれば生きていけるもんだよね、女って。
勝に「死んじまおうか」と言われれば本気で「死のう」って答えるし、「近所の犬にまで顔、忘れられちゃ魚屋もおしまいだ」って聞けば心の底から一緒に悲しめる。
具合が悪くて起きられないときには何度も「すまねえな」っていたわってくれながら商売に出かける姿に、いてもたってもいられないくらいの罪悪感を覚える。
大家さんに説得されたからとはいえ、ずーっとだましていながら心苦しかったおかみさんの打ち明け話は、やっぱり談志師の流れなのかもしれない。
談志師のおかみさんはまるで乙女にもどってしまったかのように「捨てないで!」って泣き叫ぶけど、談春師のは「ごめんね、ごめんね」って泣きながら打ち明けて‥‥‥でもいいんだなぁ。強いっていうより、好きな人といくとこまでいくのが生き方っていう、筋がとおってる。泣いて、笑った『芝浜』は久しぶりだった!
2009年11月05日
春風亭昇太独演会「昇太ムードデラックス」
2009.11.4
@本多劇場
・立川生志 『品川心中』
・春風亭昇太『子供になりたい』
・春風亭昇太『火焔太鼓』
仲入り
・春風亭昇太『寝床』
今年最後という独演会。
いつもどおり、私服のスタンディングトークで始まり、最近のいろいろをおしゃべり。
昇太師のお母さんエピソードがなんといっても秀逸!
高い値段はなんでも「50万円」って。台所のIHも、(結局行かなかった)フランス旅行も、鍋も、家を囲う塀も、全部「50万円」!
そんなカワイイお母さん、大切にしてるのね。
独演会も2日目なのですでにネタは決まっているとのことだけど、テーマは無邪気さ&妄想!!かな。
初めて聞いた新作「子供になりたい」は、学校の先生が生徒よりもワガママな子供になってしまうけどなんとなくうまくいく噺。出だしからすでに、夢という妄想が始まってるし、「朝ご飯、たーべーたーいーっ!」と両手をばたつかせる夫の姿がものすごくリアル。実際にこんなヒト、嫌だけどね。
「火炎太鼓」は商売っけがないけど、憎めない商売人が、太鼓を売りに行く道中でつい口をついて出てしまうほどの、痛めつけられるんじゃないかという妄想。
そして昇太節が炸裂する「寝床」では、もうSFか!?っつうくらいな展開が、今日も大爆笑だったー。
先代の番頭さんが主人に義太夫で追いつめられる場面はもう、新作のような盛り上がりと妄想っぷり。ダメ押しの「てじなーにゃ!」もぴったりはまって、最高。
昇太師自身も、この噺のくすぐり(っていうのかな)を思いついた頃は、自分で鳥肌がたったと言っていたけど、そのスピード感はいまもダイレクトに伝わってくる。
今年は働き過ぎたし、昔のように新作がぱっと浮かばなくなって‥‥‥とちょっとお疲れモードだったけど、今日の爆発ぶりを見たら大丈夫、まだまだいけるでしょー
『子供になりたい』は70歳になって本当に子供還りしたようなワガママな年寄りになってからもやりたい、と。「ものすごくおもしろくしゃべる自信があります」(by 昇太師)、と。
そうですともー。結婚してもしなくても、子供がいてもいなくても、昇太師の毒舌と妄想の世界は揺らがない気がする。
おバカっぷり炸裂だったこの2時間、初体験の友人は「人生における空白の2時間」(by 昇太師)をどう受け止めてくれたかな。
@本多劇場
・立川生志 『品川心中』
・春風亭昇太『子供になりたい』
・春風亭昇太『火焔太鼓』
仲入り
・春風亭昇太『寝床』
今年最後という独演会。
いつもどおり、私服のスタンディングトークで始まり、最近のいろいろをおしゃべり。
昇太師のお母さんエピソードがなんといっても秀逸!
高い値段はなんでも「50万円」って。台所のIHも、(結局行かなかった)フランス旅行も、鍋も、家を囲う塀も、全部「50万円」!
そんなカワイイお母さん、大切にしてるのね。
独演会も2日目なのですでにネタは決まっているとのことだけど、テーマは無邪気さ&妄想!!かな。
初めて聞いた新作「子供になりたい」は、学校の先生が生徒よりもワガママな子供になってしまうけどなんとなくうまくいく噺。出だしからすでに、夢という妄想が始まってるし、「朝ご飯、たーべーたーいーっ!」と両手をばたつかせる夫の姿がものすごくリアル。実際にこんなヒト、嫌だけどね。
「火炎太鼓」は商売っけがないけど、憎めない商売人が、太鼓を売りに行く道中でつい口をついて出てしまうほどの、痛めつけられるんじゃないかという妄想。
そして昇太節が炸裂する「寝床」では、もうSFか!?っつうくらいな展開が、今日も大爆笑だったー。
先代の番頭さんが主人に義太夫で追いつめられる場面はもう、新作のような盛り上がりと妄想っぷり。ダメ押しの「てじなーにゃ!」もぴったりはまって、最高。
昇太師自身も、この噺のくすぐり(っていうのかな)を思いついた頃は、自分で鳥肌がたったと言っていたけど、そのスピード感はいまもダイレクトに伝わってくる。
今年は働き過ぎたし、昔のように新作がぱっと浮かばなくなって‥‥‥とちょっとお疲れモードだったけど、今日の爆発ぶりを見たら大丈夫、まだまだいけるでしょー
『子供になりたい』は70歳になって本当に子供還りしたようなワガママな年寄りになってからもやりたい、と。「ものすごくおもしろくしゃべる自信があります」(by 昇太師)、と。
そうですともー。結婚してもしなくても、子供がいてもいなくても、昇太師の毒舌と妄想の世界は揺らがない気がする。
おバカっぷり炸裂だったこの2時間、初体験の友人は「人生における空白の2時間」(by 昇太師)をどう受け止めてくれたかな。

